美ハリ★BLOG

症例〜大谷久美子さん(仮名)72歳

2011.01.21

「先生に入れ歯をつくっていただいて、噛み合わせがきちんとなって、食べられて『顎(アゴ)があるんだ』という感覚を思い出しました。微調整もすごいし、私、先生は入れ歯のマジシャンだと思います。ええ本当に……」取材の冒頭、大谷さんから「入れ歯のマジシャン」という言葉が飛び出した。本でMTコネクターを知った方は多いが、大谷さんはラジオ京都の番組でMTコネクターを知っている。その番組で、先生の本が紹介されたのだった。放送を聞いた大谷さんはすぐに書店にいき、先生の本を手に入れる。平成18年5月のことだった。「若いときから虫歯で苦労しましたが、当時、私は上の歯は両側の奥歯がなく、下も3本ほど残っているだけでした。上は部分入れ歯と差し歯、下は大きな部分入れ歯にしましたが、これが下手な入れ歯でした。違和感が強いうえ、食べ物をすりつぶすこともできないんです。ほとほと困って、よい方法を探していた矢先だったんです」しかし、本だけではイメージがつかめない。とりあえず先生に会って話を聞き、MTコネクターにするかどうかはそれから決めることにした。「やはり、実物を見たいですよね。先生にお会いして実物を見せていただいて、その薄さに驚きました。第一印象は、『うわあ、軽そう』でした。このときに決心しました。もう、飛びついたといった感じでしたね」最初は、下だけ将来設計義歯にした。クリニックのT先生と先生と相談したところ、今後も抜歯が必要になりそうな歯があったためだ。しかし、その使い勝手のよさがら、いまは上も将来設計義歯にしている。MTコネクターではロウ義歯でピーナッツ、本義歯でスルメと茎ワカメを噛むチェックがある。当然、大谷さんもこのチェックをおこなっている。「ロウ義歯のとき、『ピーナッツを噛んでください』と言われて、『ウソでしょ』って……。でも、はめてみるとフィット感があって、『これなら噛めるかも』と思いました。結局、きれいにピーナッツがパリッと割れたんですっ!」そのときを思い出したのか、大谷さんの声に驚きが加わった。「それに、歯の色とか形、大きさとか、先生は合わせるのが本当に上手ですね。友人にも、入れ歯と気づかれません。治療中に、『なくなった歯なのに、どうしてそこまで分かるんですか?』と何度も聞いたほどでした」将来設計義歯にする以前、大谷さんは噛むことができず、食べ物を飲み込むしかなかった。そのため胃腸に負担がかかって調子が悪かったが、先生の義歯で噛めるようになり、胃腸の調子がよくなっている。さらに、肩こりと腰痛のために横になっていることも多かったが、その肩こりと腰痛もきれいに取れている。これも、噛み合わせが正常になったためだろう。「先生は本当に、入れ歯のマジシャンです。恩返しできればと、私の体験をお話させていただくことにしたんです」大谷さんは、再び「入れ歯のマジシャン」を口にした。その言葉を聞き、取材時に私も同じような感想を抱いた記憶がよみがえった。